岡山日曜発明学校 no.672

第672回 平成26年2月9日
午前の部 10:00~12:00

【作品発表】

1 センサーライト/キム
2 岡山を活性化する方法/会長
3 代替え2輪車/高さん


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【今月のトップ賞】

トップ賞はキムさんです!
☆ センサーライト ☆


おめでとうございます 




午後の部 13:00~15:00
【ふれあい広場】

◎講演「糸のこ木工の魅力」 大上 忠義 氏(たまゆら工房)

 糸のこ工房を開いて作品を作っています。そもそもの始まりは、仕事をやめたら何か好きなことをやりたかったから。昔から木が好きで、木肌の温もりや香りに魅力を感じていました。

 私が好きだった組み木の作品は、動物や子供向きの素朴な温か味があります。その作家で知られる小黒三郎先生の作品が倉敷にあると聞き訪ねました。店にあった著書五・六冊のすべて買って帰り、「いいなぁ」と読んでいました。間もなくNHKの子供の番組に出演されている小黒先生を拝見しました。もう偶然でなく必然だと確信したのです。退職したら、糸のこを使って作品作りをするんだと決心していました。

 この時は、まだ在職中です。退職するまでに基礎固めをする良い法則があります。アメリカの経済学者の説いた論で、誰でも簡単に取組むことができます。どういうことかと言うと、毎週日曜日の2時間を作品作り(やりたいこと)に投資します。ひと月に8時間くらいだから無理がない。仕事にも家庭にも支障がないのが大事。それを3年間、継続します。

 私はそれを実行に移しました。最初は妻から小遣いを前借りして、ホームセンターで糸のこや工具などを調達。後は毎月の小遣いの範囲内でやり繰りしました。会社にも迷惑をかけず、妻にも文句を言われないで、3年が経過する頃、ちょうど退職する頃にはセミプロの腕前になっていました。

 退職をきっかけに本格的な糸鋸を購入し作品作りを始めました。プロとして経済行為を起こしたら、いいかげんな物は作れない。儲かるものを作りたいが、大きな壁にぶち当たり作れなくなりました。プロとして収入を得るのは難しい。

 何かいい方法はないかと迷っていたときに読んだ本が、これもアメリカの話です。多くのヒット商品を生んだ有名な発明家がいました。彼の奥さんは長身で腰を曲げて苦しそうに料理をしています。そこで台を作って調理台を高くすると奥さんは大喜びです。アメリカの家庭ではパーティをして客を招きます。奥さんが嬉しそうに彼の作った調理台の自慢ばかりしていると、数多くの困ったことが相談されるようになりました。彼は人のために努力を惜しみませんでした。感謝されたり喜ばれたり役立ったりする物作りが成功して、やがて偉大な発明家になりました。彼の発明の世界はインスピレーション。心の中に色々なアイデアが浮かぶようになり、それが人からも喜ばれる発明になったのです。

 この話を読んでから金儲けではない自然体の作品作りができるようになりました。ある時、休憩しながら杉の板を見ていると、年輪を出してくれと杉の板が語りかけてきたような気がしました。不思議なこともあるものだと年輪を切出してみると、感動したのは自分自身だったのです。

 これが私にとって、喜んでもらえる、感動してもらえる代表的な作風にもなりました。発明にも共通する物作りとは、柔軟な心で考えて、人ために作って、自然体で感じること。そうすればインスピレーションが降りてくるのではないでしょうか。

※関連記事「糸鋸木工の魅力」
http://oka-hatu-ken.at.webry.info/201307/article_5.html

(心に響くお話しに感動しました。ありがとうございます)


※3月開催の岡山日曜発明学校は、9日第2日曜日に開催です

キム





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